筋膜について 解剖①
筋膜についてですが、まず筋膜には種類があります。
①筋内膜
②筋周膜
③筋外膜
④深筋膜
⑤浅筋膜
そして皮下組織、真皮、皮膚と続く
次に筋膜自体の構造です
基質
→ コラーゲン
(伸縮性乏しく 革のベルトのようなもの)
→ エラスチン
(伸縮性があり筋肉の収縮に合わせて伸縮 セラバンドのようなもの)
水分 60%~70%
線維
細胞
次に真皮~皮下組織~浅筋膜~深筋膜までの部分の解剖です。
まず
①真皮と浅筋膜の間(垂直の皮膚支帯)
②浅筋膜と深筋膜の間(斜めの皮膚支帯)
には皮膚支帯があり、真皮と浅筋膜の間の皮膚支帯は垂直皮膚支帯といい可動性が少なくて、浅筋膜と深筋膜の間の皮膚支帯は斜走する皮膚支帯があり可動性が大きいという特徴があります。
皮膚支帯について詳しくですが、
<垂直の皮膚支帯>
→ 可動性少なく、垂直の皮膚支帯の間には神経や血管やリンパ管が通過している
<斜めの皮膚支帯>
→①皮膚が外部から刺激されても深筋膜にある受容器を過度に刺激しない
(可動性が大きい(柔軟性がある)ことによって引っ張る力が弱くなる)
→②筋肉が収縮しても皮膚の下で筋が動く事が出来るため、皮膚が突っ張らない
斜めの皮膚支帯の間にも神経や血管が通過している
ということで
臨床的な話です。
神経は深筋膜の間を通って表層に出てくるので、深筋膜での神経絞扼が起こる可能性もあるとのことでした(デルマトームと一致しない痺れの際には筋膜による絞扼も考える必要あり)
施術の際に重要なのが深筋膜と言われており、
そして深筋膜は筋外膜と腱膜筋膜に分けられる
1 筋外膜 (ソーセージの皮)
個々の筋肉を分ける
2 腱膜筋膜 (ソーセージを包む真空パックの袋) → 四肢の深筋膜 胸腰筋膜
腱膜筋膜によって個々の筋が一緒に包まれる。
※筋膜展開について
全ての筋は筋膜に挿入している
筋が収縮すると筋膜も伸長される
深筋膜の重要点
①全ての筋を包んで、隣接部位へ力を伝達する
②3層構造で上層は全身へ、下層は筋へ連結
3層構造は縦:横:斜である
筋膜の解剖でした。次回も筋膜について書いて行きたいと思います。
参考資料
筋膜整体マニュアル(青山筋膜整体様)