腰椎分離症について②

お疲れ様です。kiteibuです

 

今回は腰椎分離症の病期による痛みの違い、固定の違いについて書いていこうと思います

 

考え方としては、骨折の痛みなのか、そうではないのか、だと思います。

では、復帰を目指すスポーツ整形外科より引用させていただくと、

初期、進行期 -   骨折の痛み 硬性コルセット

                                                  (胸椎〜骨盤部まで)

 

MRIでみるとT1 low T2 high STIR highの所見となるとのことですので、骨にダメージがあると考えられるとのことです。

私の勤務していた病院では、骨折であるので癒合を目指した固定が望ましいという考え方で専用コルセットをつけて癒合を目指した治療をドクターの指示のもと行っておりました。コルセットの範囲は胸椎は回旋防止、骨盤は過度の前傾(剪断力防止)を防ぐため、胸椎〜骨盤としておりました。

 

終末期 -  分離部の滑膜炎の痛み 軟性コルセット

 

終末期では骨折の症状は消失しており、骨折の痛みではないとのことなので、癒合を目指した固定ではなく安静目的の固定となります。

終末期は偽関節となっており、

『偽関節を覆う滑液包に炎症が生じると、炎症は隣接頭尾側椎間関節にも波及する』

  腰椎分離症 spine surgeonが知っておくべき

        state of the Art            より引用

と記載があります

いわゆるcommuni cating synovitis (滑膜炎が伝達される)病態となっているとのことでした、

骨折による炎症、痛みではないので、滑膜炎の症状が消失すれば痛みがとれるということでした。

まとめると

癒合を目指すのであれば     硬性コルセット

単に安静を目的とするのであれば 軟性コルセット

 

といったところでしょうか。

 

次回は固定以外で特にリハビリではどのようなことを行っていけば良いのかを書いていきます。

 

ではまた。

 

参考文献

復帰を目指すスポーツ整形外科

腰椎分離症 spine surgeonが知っておくべき

      state of the Art